
コンサルティングビジネスに適した思考力や会話力を発揮できるかどうかを評価するために、面接中では通常の質問に加えてディスカッションやケース問題などを出させていただくことがあります。
私たちはクライアント以上に思考を働かせ知性を発揮する姿を見せながら、問題解決に臨むことが求められます。
そのため面接では、下記の能力または素養があるかどうかを重要視して評価をしています。
膨大なコンテキスト(文脈)の記憶
3ヶ月〜数年に渡るプロジェクト期間中のイベント・会話をストーリーとして記憶し、日々の会話・議論の中で引き出すことができる。
瞬間的な会話の組み立て
エレベーター内の20~30秒の間でもクライアントキーパーソンが求める情報提供や妥当な思考判断を行うことができる。
発展的・応用的な思考
他プロジェクトや過去の人生経験を分析的思考で応用し、プロジェクト指示の枠組みを超えて、やるべきこと、ケアすべきリスクを自ら考えることができる。
コンサルティングに求められる能力の有無、あるいは身につけられるポテンシャルがあるかどうかを2回の面接で確認します。
1次面接
コンサルティング基本能力のポテンシャルの有無を確認することが目的です。
1次面接では、質問回答の内容の良さよりも、コンサルティング業務で求められる思考の方向性・振る舞いを理解し、そのような知性をどれだけ発揮しようとしているかを重要視しています。運動で例えれば、腕立て伏せをただ多くの回数をこなすよりも、回数関係なく負荷の高い正しい姿勢でする方を良しとすることと同じです。
そのため、面接の準備は不要です。インタラクティブな会話の中でゼロベースで思考を巡らせることを楽しむ姿勢で臨んでいただければと思います。
2次面接
具体的な実務シーンにおいて、求められる能力を発揮できる方かどうか確認することが目的です。
2次面接では、一般的な面接と同じく、ご経歴やスキルについて質問させていただきながら、実際に入社後にアサインされる可能性のある具体的なプロジェクト実務において、どのようなパフォーマンスを発揮できるか & 一緒にワークするイメージが持てるか、という観点に重点を置いて、質問やケーススタディーを進めていきます。
最終面接
最終面接では主に、入社時期、役職・待遇について議論させていただきながら、一緒にお仕事をするイメージが双方持てるかの最終確認を行います。
思考力や会話力を評価するために、面接内でさまざまな形式の会話を行っていきます。
概要: 特定のビジネスシーンを想定して、クライアント役である面接官との対話を通して、限られた時間の中でクライアントに対して適切な会話構成を組み立てて会話を行う。 目的: - タイムマネジメント - 構造的な会話の組み立て力 - 論理的説明力 実施例: ミーティング終了後の移動時間60秒を使って、クライアントキーパーソンに効果的に自己紹介をしてください。
概要: 面接参加者と面接官で、特定のテーマについて意見交換する形式。 目的: - ロジカルシンキングで物事の本質をフラットに掴む能力 - ビジネス洞察力 - 発言の構成力 実施例: 「なぜコンサルタントはロジカルシンキングを求められるのか」をテーマにグループディスカッション。
概要: AI・クラウド・サイバーセキュリティなど、最新ITトピックについて賛成/反対に分かれ、立論・反論を行う形式。 目的: - 最新技術動向の理解度 - 論理的構成力と即興的思考力 - プレゼンテーション力・説得力 実施例: テーマ:「生成AIの導入は全ての業種で必要か?」に対してディベート。
概要: 最新ニュースや時事問題(例:日経平均株価の高騰、AI依存など)に関する自分の見解を述べる。 目的: - 技術理解の深さ - 自己の見解形成力 - 分析的・批判的思考力 実施例: 「最近注目している、ビジネスの市場やあなたのキャリアにインパクトを与える可能性のある時事問題について、3分間で説明してください。」
概要: 実際の業務に近い課題(企業の業績改善・新規事業立案・システム導入など)を与え、その前提下での自分なりの問題解決アプローチを考える形式。 目的: - 問題解決力・構造化思考 - 実務理解・再現性 - チームとの親和性 実施例: 「プロジェクトマネジャーが新婚旅行で休暇を取っている時に、プロジェクトでクリティカルな問題が発生し、クライアント役員から緊急リクエストをもらったらどう対応しますか?」
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